小児でも1回接種。鼻に噴霧するインフルエンザワクチン「フルミスト」
[2024.10.01]
2024~2025年シーズンより、2歳から18歳までを対象に「フルミスト」という鼻に噴霧するタイプのインフルエンザワクチンが接種できるようになりました。予防効果は従来のものと同等とされ、効果がある期間は従来よりも長く1年ほど継続すると報告されています。
従来のインフルエンザワクチンは皮下注射による接種で、12歳までは2回の摂取が必要でした。しかし、フルミストは鼻に噴霧するので痛みが少なく、小児でも1回の摂取でよいとされています。欠点は接種費用は高いことですが、12歳までの子供さんは2回接種が必要なことを考えると、多くの施設では同程度の費用になると思われます。痛くないのはうれしいことですし、子供さんを忙しい中2回もクリニックに連れてくるのは大変ですので、痛みが苦手な子供さん、子供さんを予防接種に連れて行くのは忙しいというご家庭にお勧めのワクチンとなっています。
本年度から接種可能になったワクチンで、流通量が従来のワクチンと比較して少ないため、ご希望の方は早めに予約したほうが良いと思います。
*喘息患者、授乳婦、周囲に免疫不全患者がいる方、免疫不全患者、無脾症患者、妊婦、ミトコンドリア脳筋症患者、ゼラチンアレルギーを有する患者、中枢神経系の解剖学的バリアー破綻がある患者に対しては従来のワクチンの方が推奨されています。