院長が補聴器診療に興味を持ったきっかけについて その2
[2025.04.27]
済生会宇都宮病院の補聴器診療は全国的にも有名で、私が見学に行った時も、他に2名の医師が見学に来ていました。その時に新田先生の外来を受診した患者さんは、地元の患者さんの方が少数なくらいで、広島、茨木、千葉など、まさに全国から患者さんが受診されていました。実際の補聴器の選定や調整は、言語聴覚士の鈴木大介先生ら言語聴覚士の皆さんが行っていましたが、患者さんが補聴器をしっかり装用していけるように調整するのはもちろん、補聴器販売の利益にとらわれず、比較的安い補聴器を主に用いていました。また、過去に購入した補聴器の調整にも対応しており、経済的にも患者さんに優しい診療でした。
済生会宇都宮病院では、新田先生と鈴木先生が提唱する「宇都宮方式聴覚リハビリテーション」を行っています。特徴としては、毎日朝から晩まで起きている時間帯に常用する、うるさいからといってつけ外ししない(お風呂など補聴器が水にぬれる場合を除く)、3か月間は補聴器を無償貸出して試聴および聴覚リハビリテーションを行う、補聴器の音量は徐々に高くする、3か月は1~2週間に1回受診し補聴器の調整と効果判定を繰り返す、3か月のリハビリを経て必要ないと患者さんが感じたら補聴器は購入しなくてよい、などの特徴があります。それによって補聴器にしっかりとした調整が行えるとともに補聴器を装用する習慣がつき、購入したもののタンスにしまったままになるようなことを防ぐことができます。
豊富な経験と学会などで蓄積された知見に基づく補聴器調整により、今まで補聴器を購入してもうまくいかなかった患者さんがうまく聞こえるようになるところを実際に見て、耳鼻科医として補聴器診療にもっとしっかり取り組まなければならないと感じました。見学を経て、それまで手術に興味が向いていた私も、自分の勤務する病院で補聴器診療を始めました。もちろん見るとやるのでは大違いで、同じことはできませんでしたが、徐々に補聴器診療の楽しさも感じることもできました。それが当院での補聴器診療につながっていると思うと、学会の懇親会で偶然新田先生の隣に座ったこと、そしてそれが手術で聞こえを治せない患者さんへの対応を考えていたタイミングたったことは、私の耳鼻科医人生に大きく影響を与えた偶然だったと思います。
済生会宇都宮病院では、新田先生と鈴木先生が提唱する「宇都宮方式聴覚リハビリテーション」を行っています。特徴としては、毎日朝から晩まで起きている時間帯に常用する、うるさいからといってつけ外ししない(お風呂など補聴器が水にぬれる場合を除く)、3か月間は補聴器を無償貸出して試聴および聴覚リハビリテーションを行う、補聴器の音量は徐々に高くする、3か月は1~2週間に1回受診し補聴器の調整と効果判定を繰り返す、3か月のリハビリを経て必要ないと患者さんが感じたら補聴器は購入しなくてよい、などの特徴があります。それによって補聴器にしっかりとした調整が行えるとともに補聴器を装用する習慣がつき、購入したもののタンスにしまったままになるようなことを防ぐことができます。
豊富な経験と学会などで蓄積された知見に基づく補聴器調整により、今まで補聴器を購入してもうまくいかなかった患者さんがうまく聞こえるようになるところを実際に見て、耳鼻科医として補聴器診療にもっとしっかり取り組まなければならないと感じました。見学を経て、それまで手術に興味が向いていた私も、自分の勤務する病院で補聴器診療を始めました。もちろん見るとやるのでは大違いで、同じことはできませんでしたが、徐々に補聴器診療の楽しさも感じることもできました。それが当院での補聴器診療につながっていると思うと、学会の懇親会で偶然新田先生の隣に座ったこと、そしてそれが手術で聞こえを治せない患者さんへの対応を考えていたタイミングたったことは、私の耳鼻科医人生に大きく影響を与えた偶然だったと思います。