かぜに抗生物質は効くのでしょうか？本日「かぜ　抗生物質」とGoogle検索してみた時のAIによるまとめでは、「風邪（急性上気道炎）には抗生物質は効きません。風邪の原因はほとんどがウイルス感染（約9割）で、抗生物質は細菌感染に対する治療薬だからです。風邪の症状を和らげるには、熱冷ましや咳止め、痰切りなどの対症療法を行うのが適切です。ただし、風邪とよばれる状態には、細菌感染性鼻炎や細菌感染性咽頭炎などの細菌が原因である場合が含まれていることもあります。黄色い濁った鼻汁が出ている場合や扁桃の辺りから膿が出ているときは細菌感染をきたしていると思われ、抗生剤の効果が期待できます。また、ウイルス感染による風邪でも、細菌感染を合併している場合は抗生剤の投与が必要になります。」とでました。最近のAIは素晴らしいですね。全くこの通りです。
Google検索すると、かぜに抗生物質は効かないという記事がたくさん出てくるためか、かぜの患者さんにあなたには抗生物質は不要ですと説明して、ご納得いただけないことはほとんどありません。かぜに抗生物質が効かないことは、新型コロナやインフルエンザに抗生物質が効かないことと同じくらい常識になりつつあるように感じます。ただ、耳鼻咽喉科のクリニックには、かぜの患者さんがたくさん受診されますが、細菌性の中耳炎、扁桃炎、鼻副鼻腔炎などの患者さんも多数来院されます。不要な抗生物質を処方しないよう、必要な患者さんには抗生物質を処方して一日でも早く症状をとってあげられるよう、判断に迷う微妙な状態もありますが、丁寧に診療していこうと思います。